質量を持つ物体は,質量を持つ物体を引き寄せる重力が距離の2乗に反比例して引力として働くことがわかっていますが,かなり遠くにある物体は,反対に斥力が働くらしいことも宇宙観測によってわかっていてさらに遠ざかるに従ってむしろ加速するとこの後者理屈がフシギだった訳です.
宇宙そのものが巨大なブラックホール? 暗黒エネルギーを説明する新説
の記事によると,宇宙全体は,ブラックホールの「事象の地平線」の内側に存在していると.
まず,記事内の「事象の地平線」とは,光がブラックホールにとらえられるか否かの臨界面のことで,この「事象の地平線」より外側で発せられた光は,ブラックホールから離れることができ,「事象の地平線」より内側で発せられた光は,必ず捕らえられることになります.
つまり
B-→
A→ ○-→D--→ ● ブラックホール
C-→
○が質点で観測点だとするとABCDが近い場合には,重力により引き寄せられることになりますが,ある程度距離があるとブラックホールに引き寄せられる力の方が勝ると離れていくことになります.ABCDすべてが遠ざかる理屈は,光による観測の場合Aと○では○の方がブラックホールに近いので離れ,Dと○では,Dのほうが近いので離れ,BCの垂直の(光学上ではなく)絶対軸上の位置は,○の方がブラックホールに近いので離れるということになります.しかし,(光学上ではなく)絶対軸上でかんがえれば,むしろすべてが近くなっているんですけどね.
さらに○からx,y,zの全方向の無限遠を見たときに「事象の地平線」より内側で発せられた光は,必ずブラックホールに向かうことから○からの観測は,全方位すべてブラックホールの方向を見ている(実際見えません)ことになっています.
暗黒物質だとか暗黒エネルギーだとか,まともな物理量とは思えない暗黒パラメータを引き合いに出す必要が無いこの理屈意外に理にかなっていると思うのです.実際には,どうかわかりませんが「事象の地平線」より内側は相対論より時間は停止するので矛盾点もあるにはありますから,これから相当詰めなきゃいけないんでしょうけど,発想がおもしろい.
ちょっと古いネタでした.
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